2010年10月30日

市場に出荷することによって・・・

市場に出荷することによる利点は多々あります。

京都中央市場(近郷市場)は、京都の生産者にとって本当に大切な市場であって、京野菜のブランドを確立してもらった拠点です。


私が集荷している上鳥羽地域の生産者のほぼすべての生産者が市場出荷をメインとされておられます。市場に対する意見はこれまでいろいろとブログに書いてきましたが、「市場がなかったら・・」ということももちろんあります。


その一つ・・・。


今日、生産者にこんな話をしました。
ある生産者あまり出荷されない束モノを出荷され、他の生産者よりも相当な安値がつきました。自家消費用として作られたもので食べきれなくて出荷したそうなのですが、ちょっと安すぎるのでその理由を話していました。


「どれくらいの株(数)で束してはります?」→「大小いろいろ」
「丈(長さ)は?」→「伸びてる」

これで理由はわかります。


まず、市場に出荷される生産者は株の大きさを揃えています。みず菜の束であれば、そのためにつまみ、間引き・・・。最盛期になると、300束ほど出荷される場合であっても1束3株〜4株にそろえて束を作られます。
長さも伸びすぎず・・・短すぎず・・・・。


父の跡を継ぎ、集荷人を始めて17年。いつもきれいな束しやはるなぁ〜と感心していたのですが、改めて気づきました。


これって、すごいことなんです。


作物は生き物、気候・天候によって毎年成長の仕方は違います。機械のように同じものが作れるなんてことはあり得ません。それを出荷するときには同じような形にそろえる。


これって、本当にすごいことなんです。



でも長年、京都中央市場に出荷されている生産者にとってはそうしないと高い値段がつかないことを知っておられます。長年、苦労されてこられたのです。作る段階・・・播種する段階から株の大きさを見越してされているんです。


束モノの野菜・・・たとえば、ほうれん草やみず菜・・・小松菜や白才菜、畑菜、しろ菜、壬生菜など(一部をのぞいて)ほとんどは袋入りでの流通が進んでいます。袋入りは、ビニタイを使って束をするものに比べて調整も比較的やりやすく、水洗いもせずに済みますので生産者にとっては作業しやすいものです。
IMGP0737.JPG


束に限らず、みず菜の大株や京にんじんの面取り、頭芋のそうじ・・、葱の束・・・キャベツの箱詰、枝豆の束・・・などなど。


京都の生産者のすごいところは、作るという技術にプラスして、市場によって束の仕方など出荷する形態に調整することも叩き込まれたというところです。


レンソ.JPG





市場に出荷せずにいれば、野菜のプロ(卸売会社の社員や仲卸の方)の目にさらされることなく、これほどまでにきれいな調整作業はできなかったものと思います。

美味しい・・・
そして、美しい・・・・


これが京都中央市場に出荷されてきた「上鳥羽」の生産者の技術であり、素晴らしいところです。






上鳥羽の生産者が作る京野菜の情報をご希望の方は、ぜひご連絡ください。



なお、情報は不定期に発送するものです。ご希望によってDMもしくはFAX、またはメール、電話。
お問合せはこちらから
TEL/FAX 075-693-6757


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posted by しょうし at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月22日

京の歳時記(

京の歳時記、今回は9月号・・・鹿ケ谷南瓜です。。

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みなさん、こんにちは。京の菜時記を書かせていただいております橋本將詞(社会保険労務士)です。毎回、京都でとれる旬の野菜を紹介しようと始めた「京の菜時記」、9回目となります今回は、鹿ケ谷南瓜をご紹介します。
保存ができるために旬がわかりにくい野菜が「南瓜」です。でも、出荷の最盛期は真夏の今の時期。京都には一際目をひく「鹿ケ谷南瓜」というかぼちゃがあります。
 
約200年前に奥州・津軽から種をもらって帰った鹿ケ谷村の百姓さんが作りはじめたのが起源とされており、瓢箪のような独特の形は突然変異という説もあれば、何年も作っていくうちに瓢箪型のものを作り出したともいわれています。名前のとおり、京都市左京区鹿ケ谷で多く栽培されていましたが、現在市場流通するそのほとんどが綾部市を中心とした中北部地域で作られています。とはいえ、鹿ケ谷には安楽寺というお寺があり、そこでは約300年続いた伝統行事があります。有名な「かぼちゃ供養」です。毎年7月25日に開催されるかぼちゃ供養は、真空益随上人が本堂で修行中、「夏の土用のころに鹿ケ谷カボチャを振舞えば中風にならない」というお告げをうけたのがはじめといわれています。
かぼちゃ供養には毎年約300kg程度を使用するようで、そのかぼちゃも綾部市のものを使っているそうです。

 出荷時には、青々とした緑色の南瓜も、そのままにしておくと黄色とも茶色ともいえない独特の色合いに変化していきます。ただ、味については賛否両論。一般にみかける栗南瓜と比べると皮は柔らかく、甘みも控えめ。南瓜だけを炊くよりも鶏肉のそぼろ等と炊いて食べるほうが旨みを引き出せるかと思います。


 見た目にも存在感があり、また色合いも変化し、保存がきくために観賞用として飾っておくのも一興かと。

鹿ケ谷南瓜.jpg

posted by しょうし at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 京の菜時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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